メトホルは血糖値を下げる効果があり、2型糖尿病の治療に使用されています。
インスリンの分泌は増やさず、インスリンを効きやすくすることで血糖降下作用を発揮するのが特徴です。
そのため他の糖尿病治療薬と比較すると、重大な副作用である低血糖を発症させるリスクが低減されています。
またメトホルには、GLP-1という痩せるホルモンを増やして食欲を抑制したり、筋肉の収縮量を向上させて基礎代謝を上げる効果もあることから、糖尿病でない人にもダイエットや健康目的で服用されています。
◼︎こんな症状にお悩みの方に
・2型糖尿病で悩んでいる
・体重がなかなか減らない
・食事制限がうまくいかない
・運動しても痩せない
・筋トレの効率をよくしたい
一般名:メトホルミン塩酸塩
効果効能
メトホルの有効成分は、メトホルミンです。
メトホルミンは、肝臓での糖新生を抑えることで血糖値を低下させます。
糖新生とは、肝臓における糖の生成です。
糖は、乳酸やアミノ酸などを原料にして肝臓で作られることがあります。
肝臓で新しい糖が作られるのを抑制することで、血糖値を下げるのです。
さらに小腸でおこなわれる糖の吸収を抑制し、便と一緒に排出させることで糖の蓄積を防ぐ作用もあります。
またAMPKと呼ばれるエネルギー代謝に関わる酵素を活性化させ、筋肉がエネルギーを効率的に取り込めるようになるため、筋トレ中の方からも注目されている成分なのです。
このようにメトホルミンの作用は幅広く、多くの方に使用されています。
用法・用量
◼︎2型糖尿病
1日250mgから開始し、1日2〜3回に分けて食事の直前、または食後に服用します。
維持量は効果や副作用を見ながら決定されますが、通常は1日750〜1,500mgです。
なお服用する方の状態により適宜増減しますが、1日に服用できる最高量は2,250mgまでとなります。
◼︎多嚢胞性卵巣症候群
1日250mgから開始し、1日2〜3回に分けて食事の直前、または食後に服用します。
その後、副作用の程度を確認しながら用量を増量し、1日1,500mgを超えない範囲で1日2〜3回に分けて服用を続けます。
※排卵誘発の場合は、他の排卵誘発薬と併用し排卵までに服用を中止してください。
※生殖補助医療における調節卵巣刺激の場合は、他の卵巣刺激薬と併用し採卵までに服用を中止してください。
◼︎ダイエット
1日250mgから開始し、様子を見ながら1日1,000mg〜2,250mgまで増量することが可能です。
1日2〜3回に分け、食事の直前または食後に服用しましょう。
リスク・副作用等及び注意点
◼︎服用時の注意点
・過度な飲酒は、重大な副作用を起こしやすくするため避けるようにしてください。
・利尿作用のある医薬品と併用する場合は、脱水症状に注意してください。
・ヨード造影剤検査を受ける場合は、メトホルとの併用により乳酸アシドーシスが起こることがあります。
検査前は一時的に服用を中止し、検査後も48時間は服用を再開しないようにしてください。
・低血糖を起こす可能性があるため、危険を伴う作業(高所での作業、自動車の運転など)の前は服用しないようにしてください。
服用した場合は、効果が収まるまで待ってから作業するようにしてください。
◼︎服用できないケース
以下の内容に該当する方は、メトホルを服用できません。
・乳酸アシドーシス(吐き気、嘔吐、だるさ、息苦しさなど)を発症したことがある方
・腎臓や肝臓に重い障害がある方
・透析(腹膜透析を含む)をうけている方
・心血管系や肺に重い病気がある方
・心臓や肺に重い障害(ショック、心不全、心筋梗塞、肺塞栓など)がある方
・脱水症の方
・下痢や嘔吐など、脱水状態が懸念される方
・飲酒量が多い方
・重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病の方
・重度の感染症にかかっている方
・手術前後、または重篤なケガをしている方
・栄養不良状態や飢餓状態、衰弱状態にある方
・脳下垂体機能不全、または副腎機能不全の方
・妊娠中、または妊娠している可能性のある女性
・メトホルミン、またはビグアナイド系薬剤を使用し過敏症を起こしたことがある方
◼︎服用に注意が必要なケース
メトホルは、服用に注意が必要なケースがあることも報告されています。
以下の内容に該当する方は、医師または薬剤師にご相談の上、メトホルの服用を検討してください。
・食事が不規則、または食事の量が不足している方
・激しい運動をしている方
・感染症にかかっている方
・腎臓に軽〜中等度の障害がある方
・肝臓に軽〜中等度の障害がある方
・授乳中の女性
・小児
・高齢者
保管方法 その他
直射日光を避け、室温で保管してください。
特に高温の環境では成分が変質しやすいため、自動車に置き忘れ、日中に長時間車内に置くなどしないようにしてください。
また誤飲を避けるため、子どもの手やペットが届かない場所に保管してください。